Medtec Japan2024でのAR関連展示
2024.4.17-19日に東京ビッグサイト東展示棟で医療機器関連の展示会Medtec Japan 2024が開催されました。ここでは、AR関連の展示を一点紹介します。
東京都中小企業振興公社コーナーに(株)リーシスのブースがありました。
東棟は、入口から300mほど進んだところに位置します。今回は、AI・ARウェアラブルエリアがカテゴリーとしてガイドブックに記載されていました。その中で、東京都中小企業振興公社のコーナーは、東3ホールの中ほどにありました。
リーシス社ブースの全体を上に示します。(リーシス社ブース写真の撮影とブログへの掲載はご担当者:Yoshinaga様の許可を得ています。)今回出展されていたPoint Draw System(Pointer Draw Systemという表記もあり…写真右下のメガネにカメラモジュールが装着されているのが本体)の概要は次の通りです。
- 眼鏡に装着可能な小型カメラを入力デバイスとして使用
- 手術中(腹腔内内視鏡画像を想定)に手術室内で、複数の医師が一つの画面(腹腔内)をリアルタイムで見る前提
- 画像処理により装着者が見ているおおよその位置を特定
- 見ている位置はDrawソフトにより撮像イメージ上にオーバレイ表示
- Draw(デモでは赤い自由曲線)のON/OFFは、別途設けたスイッチ(デモではフットスイッチ)でおこなう
- オプションとして非接触センサによるハンドトラッキングを併用できる
注:システムの詳細についてはここでは触れませんので、「株式会社リーシス」で検索してご興味ある医療関係者は直接お問い合わせいただくか、本ブログのお問い合わせフォームからご質問・お問い合わせください。
ご担当のYoshinaga氏に開発経緯をお伺いしました。Yoshinaga氏によると、ARグラスを用いた高機能な手術支援システムがあるのはもちろん知っているが、医療現場では意外と大きな予算が確保できないのが現実ということです。さらに、初めからメガネ型のARグラスでは装着に対する自由度が少ないため、医師が眼鏡使用していてもいなくても装着できる仕組みが本事例では求められているということでした。
このように制約条件の大きい現実の医療現場では、ユーザー仕様でのカスタマイズが求められる一方で、コスト対応が同時に求められるので、その両者を満たした解を提供することにいつも注力し、日々改善を試みているということでした。
さらに手術中には、ハンズフリーでの装置操作が求められており簡便な入力方法も各種開発中というお話でした。
貴重なお話をしていただいたYoshinaga様ありがとうございました。(lambdaworks, 2024.4.19)